思春期ニキビの治し方|原因・スキンケア・皮膚科の選び方まで中学生・高校生向けに解説 -
— スキンケア基礎知識 2026.05.17

— スキンケア基礎知識 · NO.015 —

思春期ニキビの治し方|原因・スキンケア・皮膚科の選び方まで中学生・高校生向けに解説

2026.05.17 · 更新 2026.05.23 · 8分 · みお

思春期ニキビの治し方|原因・スキンケア・皮膚科の選び方まで中学生・高校生向けに解説

「毎朝鏡を見るたびにニキビが増えている」「何をしても治らない」

中学生・高校生の頃、そんな悩みを抱えていた人は多いと思います。思春期ニキビは、90%以上の人が経験する身近な肌トラブルです(日本皮膚科学会)。でも、だからといって「仕方ない」と放置してしまうと、跡が残ることもあります。

この記事では、思春期ニキビができる原因と、正しい治し方をわかりやすく解説します。

① 思春期ニキビができる原因

皮脂が増えやすい時期だから

思春期は、性ホルモンの影響で皮脂の分泌量が急増する時期です。皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなり、そこにアクネ菌が増殖して炎症が起きます。これが「ニキビ」です。

つまり、思春期ニキビはホルモン変化による体の反応であり、本人の努力不足が原因ではありません。

毛穴の詰まり→炎症のメカニズム

ニキビができるまでの流れはこうです。

  1. 皮脂が過剰に分泌される
  2. 毛穴が詰まり「コメド(白ニキビ・黒ニキビ)」になる
  3. アクネ菌が増殖し、赤く炎症した「赤ニキビ」になる
  4. さらに悪化すると膿を持つ「黄ニキビ」になる

炎症が強くなるほど跡が残りやすいため、早い段階でケアすることが大切です。

「努力不足」では絶対にない

「ちゃんと洗っていないから」「食生活が悪いから」と自分を責める人も多いですが、それだけが原因ではありません。

むしろ、ニキビが気になるあまり洗いすぎ・触りすぎになってしまうほうが、肌への刺激を増やして悪化につながることがあります。まず「自分が悪い」と思いすぎないことが、正しいケアへの第一歩です。

② 思春期ニキビの正しい治し方

基本のスキンケア3ステップ

日本皮膚科学会が推奨するニキビのスキンケアは、シンプルな3つです。

STEP 1|やさしく洗う

  • 1日2回、洗顔料を使って洗う
  • ゴシゴシこすらず、泡で包むようにやさしく
  • 洗いすぎると乾燥→皮脂過剰のサイクルに注意

STEP 2|必要なら保湿する

  • ニキビ肌でも保湿は必要
  • 治療薬で乾燥しやすい場合は特に重要
  • ノンコメドジェニック(ニキビのもとになりにくい)表示のあるものを選ぶと安心

STEP 3|日焼け止めを使う

  • 屋外活動が長い日は紫外線対策を
  • ニキビ跡の色素沈着を防ぐためにも有効

やってはいけないNG行動

一番やってはいけないのは、自分で潰すことです。

白く膿んでいると押し出したくなる気持ちはわかります。でも、自分で潰すと次のリスクがあります。

  • 炎症が広がり、悪化する
  • 跡(赤み・色素沈着・凸凹)が残りやすくなる
  • 周囲のニキビに菌が広がる

ニキビ跡の凸凹は、一度できると元に戻りにくい場合があります(マルホ皮膚科監修情報)。短期的に目立たなくしようとして触るより、そのままにして肌を守るほうが、未来の肌のためになります。

市販薬を使う場合のポイント

軽いニキビであれば、市販薬で対応できることもあります。選ぶ際のポイントは次のとおりです。

  • イブプロフェンピコノール・イソプロピルメチルフェノール配合→炎症を抑える
  • ノンコメドジェニックのものを選ぶ
  • 化粧品の「ニキビを治す」という表現は薬機法上できないため、**医薬品(第2類・第3類)**を選ぶのが確実

ただし、市販薬はあくまで補助的なもの。何週間使っても改善しない場合は、皮膚科への相談を検討してください。

③ 皮膚科に行くべきタイミング

こんな症状は早めに相談

次のような場合は、市販薬だけで様子を見るより皮膚科への相談をおすすめします。

  • 何をしても繰り返す・長引く
  • 赤み・痛み・膿が強い
  • 顎や首など広い範囲に出ている
  • 跡が残りそうで不安

皮膚科では、ニキビの種類や重症度に合わせて塗り薬・飲み薬・ケミカルピーリングなどの治療を受けられます。市販薬では対応しきれない炎症ニキビにも、適切に対処してもらえます。

「ニキビくらいで…」と思わなくていい

「ニキビで病院に行っていいのかな」と思う人も多いです。でも、皮膚科はニキビ治療を専門的に扱っています。早めに相談するほど、跡が残るリスクも下がります。

また、ニキビと思っていても別の毛穴の病気だったケースもあるため、自己判断し続けるよりも一度診てもらうほうが安心です。

中学生・高校生の親への伝え方

自分だけで病院に行きにくい場合は、親にこう伝えてみてください。

「ニキビがつらくて、鏡を見るのがしんどい」
「皮膚科で一度相談してみたい」

見た目の悩みは、心の負担にも直結します。遠慮しすぎず、きちんと伝えていい悩みです。

④ ニキビ跡を残さないために

跡の種類と特徴

ニキビ跡には3種類あります。

種類特徴戻りやすさ
赤み炎症後の一時的な赤さ時間で改善しやすい
色素沈着茶色っぽいシミ状日焼け止め・美容成分で改善しやすい
凸凹(クレーター)皮膚組織が傷んだ状態元に戻りにくい

凸凹になるかどうかは、炎症の強さと潰すかどうかに大きく左右されます。

炎症を長引かせないことが最大の予防

ニキビ跡を残さないために一番有効なのは、炎症が強くなる前に対処することです。

  • 触らない・潰さない
  • 炎症が強い場合は早めに皮膚科へ
  • 日焼け止めで色素沈着を悪化させない

「もう跡になってしまった」という場合も、皮膚科でのアドバイスや治療で改善できることがあります。あきらめずに相談してみてください。

⑤ 体験談:あの頃の自分に伝えたいこと

私自身も、中学から高校にかけてニキビに悩んでいました。市販薬を試したり、洗顔を変えたり、できることはしていたつもりでしたが、大きく変わった実感はありませんでした。

大学生になって自然に落ち着いていったとき、あの頃の自分にかけたい言葉があります。

「潰さないで。肌を責めすぎないで」
「市販薬だけで抱え込まず、もっと早く皮膚科に行けばよかった」
「ニキビがあっても、自分の価値は下がらない」

思春期ニキビで悩んでいるあなたへ。

この記事でお伝えしたいことは、とてもシンプルです。

潰さない。責めない。ひとりで抱えない。

正しいケアと、必要な時に専門家を頼ること。最初の一歩として親に相談してください。

それが、未来の肌を守る一番やさしい選択です。

参考文献