— スキンケア基礎知識 · NO.015 —
思春期ニキビの治し方|原因・スキンケア・皮膚科の選び方まで中学生・高校生向けに解説
思春期ニキビの治し方|原因・スキンケア・皮膚科の選び方まで中学生・高校生向けに解説
「毎朝鏡を見るたびにニキビが増えている」「何をしても治らない」
中学生・高校生の頃、そんな悩みを抱えていた人は多いと思います。思春期ニキビは、90%以上の人が経験する身近な肌トラブルです(日本皮膚科学会)。でも、だからといって「仕方ない」と放置してしまうと、跡が残ることもあります。
この記事では、思春期ニキビができる原因と、正しい治し方をわかりやすく解説します。
① 思春期ニキビができる原因
皮脂が増えやすい時期だから
思春期は、性ホルモンの影響で皮脂の分泌量が急増する時期です。皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなり、そこにアクネ菌が増殖して炎症が起きます。これが「ニキビ」です。
つまり、思春期ニキビはホルモン変化による体の反応であり、本人の努力不足が原因ではありません。
毛穴の詰まり→炎症のメカニズム
ニキビができるまでの流れはこうです。
- 皮脂が過剰に分泌される
- 毛穴が詰まり「コメド(白ニキビ・黒ニキビ)」になる
- アクネ菌が増殖し、赤く炎症した「赤ニキビ」になる
- さらに悪化すると膿を持つ「黄ニキビ」になる
炎症が強くなるほど跡が残りやすいため、早い段階でケアすることが大切です。
「努力不足」では絶対にない
「ちゃんと洗っていないから」「食生活が悪いから」と自分を責める人も多いですが、それだけが原因ではありません。
むしろ、ニキビが気になるあまり洗いすぎ・触りすぎになってしまうほうが、肌への刺激を増やして悪化につながることがあります。まず「自分が悪い」と思いすぎないことが、正しいケアへの第一歩です。
② 思春期ニキビの正しい治し方
基本のスキンケア3ステップ
日本皮膚科学会が推奨するニキビのスキンケアは、シンプルな3つです。
STEP 1|やさしく洗う
- 1日2回、洗顔料を使って洗う
- ゴシゴシこすらず、泡で包むようにやさしく
- 洗いすぎると乾燥→皮脂過剰のサイクルに注意
STEP 2|必要なら保湿する
- ニキビ肌でも保湿は必要
- 治療薬で乾燥しやすい場合は特に重要
- ノンコメドジェニック(ニキビのもとになりにくい)表示のあるものを選ぶと安心
STEP 3|日焼け止めを使う
- 屋外活動が長い日は紫外線対策を
- ニキビ跡の色素沈着を防ぐためにも有効
やってはいけないNG行動
一番やってはいけないのは、自分で潰すことです。
白く膿んでいると押し出したくなる気持ちはわかります。でも、自分で潰すと次のリスクがあります。
- 炎症が広がり、悪化する
- 跡(赤み・色素沈着・凸凹)が残りやすくなる
- 周囲のニキビに菌が広がる
ニキビ跡の凸凹は、一度できると元に戻りにくい場合があります(マルホ皮膚科監修情報)。短期的に目立たなくしようとして触るより、そのままにして肌を守るほうが、未来の肌のためになります。
市販薬を使う場合のポイント
軽いニキビであれば、市販薬で対応できることもあります。選ぶ際のポイントは次のとおりです。
- イブプロフェンピコノール・イソプロピルメチルフェノール配合→炎症を抑える
- ノンコメドジェニックのものを選ぶ
- 化粧品の「ニキビを治す」という表現は薬機法上できないため、**医薬品(第2類・第3類)**を選ぶのが確実
ただし、市販薬はあくまで補助的なもの。何週間使っても改善しない場合は、皮膚科への相談を検討してください。
③ 皮膚科に行くべきタイミング
こんな症状は早めに相談
次のような場合は、市販薬だけで様子を見るより皮膚科への相談をおすすめします。
- 何をしても繰り返す・長引く
- 赤み・痛み・膿が強い
- 顎や首など広い範囲に出ている
- 跡が残りそうで不安
皮膚科では、ニキビの種類や重症度に合わせて塗り薬・飲み薬・ケミカルピーリングなどの治療を受けられます。市販薬では対応しきれない炎症ニキビにも、適切に対処してもらえます。
「ニキビくらいで…」と思わなくていい
「ニキビで病院に行っていいのかな」と思う人も多いです。でも、皮膚科はニキビ治療を専門的に扱っています。早めに相談するほど、跡が残るリスクも下がります。
また、ニキビと思っていても別の毛穴の病気だったケースもあるため、自己判断し続けるよりも一度診てもらうほうが安心です。
中学生・高校生の親への伝え方
自分だけで病院に行きにくい場合は、親にこう伝えてみてください。
「ニキビがつらくて、鏡を見るのがしんどい」
「皮膚科で一度相談してみたい」
見た目の悩みは、心の負担にも直結します。遠慮しすぎず、きちんと伝えていい悩みです。
④ ニキビ跡を残さないために
跡の種類と特徴
ニキビ跡には3種類あります。
| 種類 | 特徴 | 戻りやすさ |
|---|---|---|
| 赤み | 炎症後の一時的な赤さ | 時間で改善しやすい |
| 色素沈着 | 茶色っぽいシミ状 | 日焼け止め・美容成分で改善しやすい |
| 凸凹(クレーター) | 皮膚組織が傷んだ状態 | 元に戻りにくい |
凸凹になるかどうかは、炎症の強さと潰すかどうかに大きく左右されます。
炎症を長引かせないことが最大の予防
ニキビ跡を残さないために一番有効なのは、炎症が強くなる前に対処することです。
- 触らない・潰さない
- 炎症が強い場合は早めに皮膚科へ
- 日焼け止めで色素沈着を悪化させない
「もう跡になってしまった」という場合も、皮膚科でのアドバイスや治療で改善できることがあります。あきらめずに相談してみてください。
⑤ 体験談:あの頃の自分に伝えたいこと
私自身も、中学から高校にかけてニキビに悩んでいました。市販薬を試したり、洗顔を変えたり、できることはしていたつもりでしたが、大きく変わった実感はありませんでした。
大学生になって自然に落ち着いていったとき、あの頃の自分にかけたい言葉があります。
「潰さないで。肌を責めすぎないで」
「市販薬だけで抱え込まず、もっと早く皮膚科に行けばよかった」
「ニキビがあっても、自分の価値は下がらない」
思春期ニキビで悩んでいるあなたへ。
この記事でお伝えしたいことは、とてもシンプルです。
潰さない。責めない。ひとりで抱えない。
正しいケアと、必要な時に専門家を頼ること。最初の一歩として親に相談してください。
それが、未来の肌を守る一番やさしい選択です。
参考文献
-
日本皮膚科学会「にきび 皮膚科Q&A」
https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html -
日本皮膚科学会「にきび Q25 スキンケアはどうしたらいいですか?」
https://qa.dermatol.or.jp/qa3/q25.html -
厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/kesyouhin_hanni_20111.pdf -
マルホ「ニキビ跡(痕)の種類と対処方法は?」
https://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/consultation/co_006.html -
マルホ「ニキビの原因と種類」
https://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/step1.html