— コスメの選び方・レビュー 2026.07.18

コスメの選び方・レビュー · NO.017 —

乾燥肌のファンデ毛穴落ちは「足しすぎ」が原因?やめること3つ

2026.07.18 · 更新 2026.07.19 · 13分 · みお
目次(12項目)
  1. 乾燥肌なのにファンデが毛穴落ちするのはなぜ?
  2. 乾燥肌の毛穴落ち対策で、まずやめたい3つのこと
    1. 1. ファンデの厚塗りで隠すのをやめる
    2. 2. 全顔パウダーをやめて部分使いに減らす
    3. 3. 皮脂吸着系下地・マット系の常用を見直す
  3. メイク前スキンケアで見直すこと
  4. 乾燥肌の下地・ファンデの選び直し方
    1. 下地は「保湿系」と「皮脂吸着系」のどちらを選ぶか
    2. ファンデはタイプ別の傾向で選ぶ(リキッド/クッション/パウダー)
  5. よくある質問
  6. メイクで隠しきれないときは、毛穴そのもののケアへ
  7. 参考資料

きちんと保湿しているつもりなのに、昼を過ぎるとファンデが小鼻や頬の毛穴に落ちている。乾燥肌なのに、皮脂で崩れるなんて——そんな矛盾に、戸惑っていませんか。

毛穴用の下地やパウダーを買い足しても、夕方の崩れがかえって目立つ。それなら、足すより先に見直したいことがあります。

乾燥肌で毛穴落ちが起こる流れがわかると、明日のベースメイクで「やめること1つ・選び直すもの1つ」を決められます。この記事は、そのための整理です。

結論を先に。ファンデの毛穴落ちが乾燥肌で起こるのは、皮脂の落としすぎや保湿不足で肌が乾き、かえって皮脂が出やすくなることが一因と言われています。

みお
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対策は、何かを足すことより、厚塗り・全顔パウダー・皮脂吸着系下地をいったんやめること。そのうえで、保湿系のベースメイクに選び直していくのが、乾燥肌に合いやすい順番です。

洗いすぎや保湿不足で肌が乾き、皮脂とファンデが混ざって毛穴落ちするまでの流れを示した図解

乾燥肌なのにファンデが毛穴落ちするのはなぜ?

毛穴落ちとは、ファンデーションが毛穴の凹みに入り込み、点のように目立つ状態のこと。時間が経つと、浮いたファンデが皮脂と混ざって毛穴に流れ込むとされています。顔全体がにじむ皮脂崩れや、シワに沿ってよれる「ヨレ」とは、見え方が異なります。

では、皮脂が少ないはずの乾燥肌で、なぜこれが起こるのでしょうか。

肌が乾くと、うるおい不足を補おうとして皮脂の分泌が盛んになる、と言われています。つまり「内側は乾いているのに、表面は皮脂が多い」状態が起こりうるということ。頬はカサつくのに、Tゾーンはテカる。そんな感覚に、心当たりがあるかもしれません。

こうした状態は「インナードライ」と呼ばれることがあります。ただし、これは俗称であって、医学的な診断名ではありません。この言葉だけで、自分の肌を決めつけないようにしたいところです。

みお
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ここで大切なのは、脂性肌向けの毛穴落ち対策を、そのまま真似ないこと。皮脂吸着系の下地やマットなパウダーは、皮脂の多い肌を想定した設計です。乾いている肌に同じことをすると、粉っぽさや崩れにつながる場合があります。「毛穴落ち対策」と名の付くものが、全部自分向けとは限らないんです。

なお、厚塗り・摩擦・汗など、肌質を問わない毛穴落ちの原因全般はファンデが毛穴落ちする原因は?で整理しています。自分が乾燥肌なのか、いわゆるインナードライ傾向なのかを切り分けたい方は、肌タイプ診断【完全版】も参考になります。

乾燥肌の毛穴落ち対策で、まずやめたい3つのこと

原因が「乾き」にあるのなら、最初にすることは足し算ではありません。ここでは、今日から見直せる3つを、手を付けやすい順に並べます。

乾燥肌の毛穴落ち対策として、厚塗り・全顔パウダー・皮脂吸着下地の全顔使いを見直す図解

1. ファンデの厚塗りで隠すのをやめる

毛穴が目立つと、つい重ねて隠したくなりますよね。でも、ファンデは重ねるほど毛穴の凹みに溜まりやすく、時間が経つと点の影がかえって濃く見えます。

隠す量を減らすほうが、結果的にきれいに見える。少し逆説的ですが、毛穴落ちの対処では、この発想の転換が効いてきます。

気になる部分だけ薄く重ね、それ以外は「素肌が少し透けるくらい」を目安に。塗る量が減れば、崩れたときのリカバリーも楽になります。

2. 全顔パウダーをやめて部分使いに減らす

仕上げのパウダーを、顔全体にのせるのが習慣になっていないでしょうか。パウダーは、皮脂によるテカリや崩れをカバーするための仕上げです。乾燥しやすい頬や目まわりにまでのせると、粉っぽさやカサついた見え方の一因になります。

そこで、全顔をやめて、皮脂の出やすい小鼻とTゾーンだけに。乾く部分には、あえて何ものせない。乾燥肌には、この「部分使い」が合いやすい考え方です。

3. 皮脂吸着系下地・マット系の常用を見直す

「皮脂テカリ防止」「皮脂吸着パウダー配合」とうたう下地は、余分な皮脂を吸着して崩れを防ぐ設計だと、各メーカーが説明しています。皮脂の多い肌には心強い設計ですが、乾燥している部位に毎日使うと、粉っぽさや乾いた見え方につながることがあります。

実際、メーカー側も「乾燥しやすい部位には保湿系、皮脂が気になる部分には皮脂対応の下地」という使い分けを案内しています。全否定する必要はありません。使うなら、小鼻やTゾーンに限定する。それだけで、頬まわりの見え方は変わってきます。

3つとも、一度にやめる必要はありません。1つずつ変えれば、どれが崩れ方に影響していたのかがわかります。これも、引き算の作法です。

メイク前スキンケアで見直すこと

「やめる」の次は、メイク前の土台です。とはいえ、新しいアイテムを足す話ではありません。いつものスキンケアの、優先順位を見直すだけです。

まず、化粧水だけで終わらせていないかどうか。化粧水のあとに乳液やクリームを重ねて、与えたうるおいを保つのが基本の考え方です。朝の時短で油分を省いていると、日中の乾きにつながりやすくなります。

もうひとつ、スキンケアの直後にすぐメイクを始めるのも、見直したい習慣です。表面に水分や油分が残ったまま下地を重ねると、なじまずに崩れやすくなるとされています。メーカーの美容情報では、5分ほど置くことを目安に挙げているものもあります。忙しい朝は、スキンケアのあとに歯みがきなどを挟むだけでも違います。

一方で、メイク前の保湿は「足すほどいい」わけでもありません。油分の多いクリームをたっぷり重ねたままファンデをのせると、ヨレの一因になりえます。手のひらで軽く押さえて、表面のベタつきが落ち着いてから次へ。ここでも「ちょうどよく減らす」感覚が役立ちます。

なお、カサつきだけでなく、赤みやかゆみが続くときは、メイクやスキンケアの調整で様子を見続けず、皮膚科で相談してください。

乾燥肌向けのメイク前スキンケア手順と、保湿系下地やファンデーションの選び方をまとめた図解

乾燥肌の下地・ファンデの選び直し方

やめること、整えることを押さえたら、最後は選び直しです。ここでは特定の商品ではなく、手持ちのアイテムや店頭で自分で判断できる「基準」だけをまとめます。

下地は「保湿系」と「皮脂吸着系」のどちらを選ぶか

保湿系下地皮脂吸着系下地
主な設計保湿成分を配合し、うるおいを与えるとうたう皮脂を吸着する処方で、テカリ・崩れを防ぐとうたう
向くとされる肌質傾向乾燥肌、部分的に乾く混合肌皮脂が多い肌、テカリやすい部位
乾燥肌での使いどころ顔全体のベースに使うなら小鼻・Tゾーンの部分使いに
みお
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乾燥肌の基本は、顔全体には保湿系。皮脂吸着系を手放したくない場合も、Tゾーン限定なら選択肢になります。

一方、汗やテカリが主な悩みという方は、この記事とは前提が異なります。その場合は汗に強い化粧下地の選び方(30代のヨレ・テカリ対策)のほうが役に立ちます。

ファンデはタイプ別の傾向で選ぶ(リキッド/クッション/パウダー)

タイプ特徴乾燥肌との一般的な相性
リキッド水分・油分を含み、伸びがよい。保湿成分配合をうたうものが多い合わせやすいとされる
クッションリキッドを含ませたコンパクト型。手早くツヤのある仕上がりに合わせやすいとされる
パウダー粉状でさらっとした仕上がり。皮脂によるテカリをカバーしやすい粉っぽく見えやすい場合があるとされる

相性はあくまで一般的な傾向で、処方によって差があります。選ぶときに見るのは、次の3つで十分です。

  1. 保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸など)の配合をうたうものを目安にする
  2. カバー力の高さより、薄づきで済むかどうかを優先する
  3. 単品で判断せず、手持ちの下地との組み合わせで考える

そして、買い足す前に一度だけ。いま持っている下地とファンデの組み合わせと、塗る量を見直してみてください。それだけで足りることも、案外多いものです。

よくある質問

Q1. 外出先で毛穴落ちしてしまったら、どう直せますか?

崩れた部分をティッシュで軽く押さえ、ミストや乳液でうるおいを足してから、部分的に薄く重ねるのが基本の流れです。上から重ねるだけのお直しは、凹みに溜まった影を濃くしがちです。手順の詳しい解説はファンデが毛穴落ちする原因は?に譲ります。

Q2. いわゆるインナードライっぽい混合肌でも、乾燥肌向けの選び方でいいですか?

「インナードライ」は俗称で、診断名ではないことをまず押さえておいてください。そのうえで、乾く部位には保湿系、皮脂の出るTゾーンには部分的に皮脂対応、という部位別の考え方は共通して使えます。判断に迷うときは、記事前半で触れた肌タイプの切り分けから始めるのがおすすめです。

Q3. 毛穴落ちしにくいファンデのおすすめ商品はありますか?

この記事では、あえて特定の商品名を挙げていません。同じアイテムでも、肌質や下地との組み合わせで結果が変わるためです。そのかわり、前の章の「選び直しの基準」を使えば、手持ちのアイテムや店頭のテスターを、ご自身の目で判断できるはずです。

メイクで隠しきれないときは、毛穴そのもののケアへ

ここまでの要点は3つ。厚塗り・全顔パウダー・皮脂吸着系の常用をやめる。メイク前の保湿の順番を見直す。そして、顔全体は保湿系のベースに選び直す。

それでも毛穴の目立ちが気になり続けるなら、メイクで対処し続けるより、毛穴タイプに合った日々のケアを見直すほうが近道になる場合もあります。毛穴タイプ別スキンケア完全ガイドが、その受け皿になるはずです。

みお
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足す前に、まず1つやめてみる。明日の朝、その小さな引き算から始めてみてください。

参考資料